令和の算数教育、マジでヤバい
※この記事はQuaver アドベントカレンダー2023 12/31担当の記事です
初めまして、Quaver 4thのみなとと申します。Xではキモい国を建国しています。(XID:@37103rai)*1
現在のメイン機種は*2
と
と
です。*3
音楽ゲームの方は、センサーを避けるゲーム、素早く動いて時間を超越するゲームをやっております。*4
お察しの通り、今の私は音ゲーがメインというよりは、違法賭博屋さん*5に行ってはお金を抜く行為をたくさんやっている人になっております。稼いだお金が行き着く場所といえば
もちろん、
に登場する元子役JS5アイドル
周防桃子さん
ですね。
実は桃子担当になってからもう2年近く経っているのですが*6、お恥ずかしいことにメインコミュを読んでいなかったんですよね。
前評判的に自分が好きそうな話ではないなぁ、と思ってこの二年間、視聴を避け続けてきた公式からの供給ですが、流石に桃子のお兄ちゃん*7として、これに向き合わないという選択肢をとるのも限界が見えてきたと感じたので、つい最近、アイドルマスターミリオンライブ!シアターデイズ メインコミュ第82話「おとぎばなしが叶うまで」を視聴することにしました。
(ネタバレは極力避けて記事を書いてるので、そのへんは安心してください)
さて、覚悟を決めて、いざ視聴。
桃子てゃんはかわいいねぇ、オジサンが算数の面倒見てあげようカナ?(ジジイしぐさ)
ん?
「えっと、分数同士は、10をかけてから割って……わかった、答えは1.5だね!」
……桃子、
桃子、何をしとるんや?????????????????????????????????????????????????????????
は?分数同士のときに10かけてから割る?小数だったらわからんこともないけど、いやでも分数って書いてあるもんなぁ、もしかしてなんか知らん演算がミリオンライブ世界の算数では採用されてて、そこだと「10をかける」って操作が非常に合理的な手段だったりするんかな、一瞬ミリオン世界では人類が10進法でないものが採用るしているのかと思ったけど、そもそも「10」って書かれてる時点でそれが進法だろうがキリの数字であることに変わりはないから、そこは多分関係ないんだよな、やっぱり我々が普段使ってる、Qに加法と乗法を与えて体としたものを考えてるわけではないと考えるのが妥当なのかな、しかしそうだとしたらこの文章の会社にはだいぶ手間がかかるぞ、やっぱり桃子の理解と瑞稀さんらへんの教え方が怪しくて、へんな方向に桃子が進んでると考えるのが妥当なのでは?いずれにしても、これはしっかりと考察すべき問題だな…
失礼しました、オタク特有大声&早口が出てしまいました。
しかしながら、これは由々しき問題です。もし桃子がこのまま算数が苦手なまま成長して、将来おバカアイドルタレントとしてデビューするような事態となれば、お兄ちゃんは非常に悲しい。(それはそれでちょっと見てみたいけど)
こうなれば、お兄ちゃんが桃子の算数教育を一から見直して、正しい算数を"教育"しちゃるけえね、という気分にさせたのは言うまでもないでしょう。*8
そこで、今回のブログでは、いったい桃子はどんな問題をどう解いているのか、その真相に迫るべくアマゾンの奥地へと向かうオタク、そんな内容となっております。*9
いきなりですが、結論から行きましょうか。
結論:シナリオ担当周防桃子さんが、小数と分数を間違えた、ただそれだけ。
いかがでしたか?やはり令和といえども、算数教育の根本が変わるようなことはないということが分かりましたね。筆者も昔は算数が苦手で、実際に小数と分数の区別がついてない時期もありまして(笑)桃子ちゃんの言い間違えもよくわかるんですよね。
ここまで読んでいただいたみなさん、ありがとうございました!
(ここに特製ホットケーキの販売リンクを挿入)
おや?
おやおや??
私としたことが失念しておりました、周防桃子さんは若干11歳にして理学部数学科の教授にまで上り詰めた神童*10、今更分数と小数の違いがわかってないなんてことがあるはずありませんね。*11
そうとなれば、"分数同士は、10をかけてから割る"なる操作が適切なパターンがあるはずです。それをみていけば、桃子が何をしているかが分かりそうですね。*12
前提として、周防桃子は小学五年生のアイドルです。失礼ながら、特に頭が切れるような描写がないことからも、桃子は純粋に小五の算数の問題を解いている、とするのが妥当でしょう。
当該メインコミュが公開されたのは2021年3月、ちょうどこの年付近の教育指導要領がネットに転がっていたので読んでみることにしました。
その中でも、分数が関わりそうな部分を引用すると、
⑷ 分数に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付けることができる
よう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 整数及び小数を分数の形に直したり,分数を小数で表したりする
こと。
(イ) 整数の除法の結果は,分数を用いると常に一つの数として表すこ
とができることを理解すること。
(ウ) 一つの分数の分子及び分母に同じ数を乗除してできる分数は,元
の分数と同じ大きさを表すことを理解すること。
(エ) 分数の相等及び大小について知り,大小を比べること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 数を構成する単位に着目し,数の相等及び大小関係について考察
すること。
(イ) 分数の表現に着目し,除法の結果の表し方を振り返り,分数の意
味をまとめること。
⑸ 分数の加法及び減法に関わる数学的活動を通して,次の事項を身に付け
ることができるよう指導する。
ア 次のような知識及び技能を身に付けること。
(ア) 異分母の分数の加法及び減法の計算ができること。
イ 次のような思考力,判断力,表現力等を身に付けること。
(ア) 分数の意味や表現に着目し,計算の仕方を考えること。(小学校学習指導要領(平成29年告示)P83-84より引用)
とあります。
長いのでまとめると、
・分数→小数、小数→分数の変換
・分数同士の大小比較
・約分、通分
あたりを扱うとみていいと思います。
これを踏まえた上で考えていきましょう。発言「えっと、分数同士は、10をかけてから割って……わかった、答えは1.5だね!」をそのまま解釈するなら、桃子が書いているであろう式は、
もしくは
()
と書くことができるはずです。*13
しかしながら、これを満たすようなの組は無数に存在します。そこで、桃子の発言にもう一度立ち返りましょう。
「えっと、分数同士は、10をかけてから割って……わかった、答えは1.5だね!」
何か違和感に気づきませんか?
そう、桃子がやっている計算は分数同士の計算ですが、答えのみが小数で表記されているのです。分数同士の計算を行う上で、わざわざ小数に直した方がよい場面などほとんどないはずなので、これは、問題文中に(答えは、小数で書きましょう)といった記述がなされている可能性が非常に高いことを示唆しています。
さらに、メタ的な視点にはなりますが、循環小数は中学校で初めて扱う概念になるので、上の記述が書いてある以上、答えが有限小数になることはほとんど確約されていると言っても過言ではありません。
ここで、次の定理を思い出しましょう。*14
定理:分数が有限小数で表されるのは、分母が2のべき乗と5のべき乗の積で表されるとき、また、その時に限る。
これを認めると、桃子が解いている問題の分母に来る数は、10のべき乗をかけることによって消すことができることが分かります。
ここまで来ると、何が起こっていたのか大体の想像がついてきますね。今までの議論を踏まえて、私が出した結論はこうです。
- 瑞希、雪歩が桃子の宿題を教えようとした際、文章を読んで前述のメタ読みをする
- 桃子が小数点の移動ができることを確認したのち、メタ読みのもと、「10を(たくさん)かけて同じ数だけ割るといい」と指導
- それを聞いた桃子、言葉を一部省略しながら「えっと、分数同士は、10をかけてから割って……わかった、答えは1.5だね!」発言
まあまあありそうな感じになったのではないでしょうか?
これを踏まえて、ありそうな問題を作成すると、桃子が解いていた問題は
問題:次の式の答えを小数で書きましょう
といった具合になるのではないでしょうか。
くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、ネタレスしたら代行の話を持ちかけられたのが始まりでした
本当は話のネタなかったのですが←
ご厚意を無駄にするわけには行かないので桃子のネタで挑んでみた所存ですw
…教え方、問題大有りでは?
あまり瑞希さん雪歩さんを責めるつもりはないんですけど、そういう裏技的なのを苦手としている子供に教えるのはちょっと…と思ってしまいました。昨今youtubeショートでよく見る、「なぜこの方法を教えない?」系の動画に繋がるものをこんなところで感じたくなかったですね(元々はこんなへんなところに着目した俺が悪いんだけど)
結論:桃子には私が”正しい”算数教育を教える必要がある。
お兄ちゃんはおしまい
そういえば指導入れられる側だったわ
本当の本当に終わり
*1:実は最近建国1周年を迎えたらしい
*2:よく打つスロット
*3:最近からくりサーカスで運命の一撃を叩き込むことに成功したのでからさーも入るかも
*4:maimai,ポップンミュージック
*6:馴れ初めもパチンコだったりする
*8:筆者は現役数学科生なのでこういうのにうるさいというのもある
*9:主題に入るのが遅い
*10:実際公式では魔法学校の教授をやってるイベントがある
*11:数学者は単なる数値計算が苦手なことが割と多いので、算数が苦手という発言にはギリギリ矛盾しない…かも
*12:オタク語りの際に書いてあるように、通常と異なる演算を考えている可能性もあるが、ミリオン世界と現実世界の相違点はチュパカブラがいるかいないかぐらいしかないので、とりあえず今回はこの方針で考えていきます
*13:分数同士の掛け算をやるのは小学6年生なので、本質的にこの2パターンに限られるはず